BOOKWORM

日々夏休みのノリで読書感想文を書いています。

海外作家【カ行】

056|『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ|ホリーに恋をして

『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティー|新潮社(新潮文庫) 2024.10.08 読了 最近は友人や恋人を作らないようにしている、と書き出してみて、少し正しくない表現だなと思った。正しくないというか、誠実ではない表現だ。正しくは友人や恋人を作…

052|『トーイン:クアルンゲの牛捕り』キアラン・カーソン|東京創元社|ケルトの英雄たち

『トーイン』キアラン・カーソン|東京創元社|2024.09.18 読了 昔、Kという女の子に誘われて「Fate/Grand Order」というスマホのゲームをやっていた頃がある。昔といっても、たかだか数年前のことだからそんなに過去の話ではない。それでも昔とつい言って…

045|『ロード・ジム』ジョゼフ・コンラッド|物語に導かれた物語

2024.08.17 読了 昔、小説家を目指していたということをこのブログで語ったことがあっただろうか。最近の物忘れの酷さと言ったら過去最高であり、たとえばシャンプーをした後にシャンプーしたことを忘れて、二度目のシャンプーをするなんてことはざらである…

043|『ファウスト』ゲーテ|とまれ、お前はいかにも美しい

2024.08.10 読了 説教くさいやつが嫌いだ。まあ、多分好きな人はいないと思うけど、あえてここは声を大にして言っておく。説教くさいやつは本当に嫌いである。できれば、絶滅してほしいとさえ思うことがある。 しかし、例外もある。ゲーテである。ゲーテは晩…