BOOKWORM

日々夏休みのノリで読書感想文を書いています。

【まとめ】2024年10月の読了本

2024年10月の読了本

 最近、筋トレに励んでいるのですが、明らかに筋肉痛が遅れてやってくることに戦慄を覚えているくまねこです。順調に老いていますね。老後は積読を消化して過ごしていくことにします。

 

 まあ、そんなことはさておき、10月の読了本はこんな感じでした。

 

 

1.『山椒魚井伏鱒二

kumaneko1119.hatenablog.com

言わずと知れた名作ですね。ぼくの大好きな開高健のお師匠さん的な人です。再読だったのであ、こんなだったっけ的な感じで読み終えましたが、最後の一文が後からボディブローのように効いてきます。他の短編も秀逸なものばかりです。

 

 

 

2.『ティファニーで朝食をトルーマン・カポーティ

kumaneko1119.hatenablog.com

ホリーが大好きです。ただただ、ホリーが大好きなんです。ホリーみたいな女の子と付き合いたい。ホリーみたいな女の子に振り回されたい。ただそれだけのために開く本です。やっぱりホリーは素敵だなぁと思いながらいつも読み終えます。都会的で洗練されていて、素敵な作品ですね。

 

 

3.『北回帰線』ヘンリ・ミラー

kumaneko1119.hatenablog.com

なんていうか、問題作です。かつて発禁になったっていうけど、そりゃなるよ、って思いながら読みました。文学を根底から覆すような小説で、そもそも小説すらないのかも、とすら思えます。ストーリーも構成もあったもんじゃない。いや、でも、これはすげえ作品に出会えたな、と思いました。個人的には大好きです。

 

 

 

4.『南回帰線』ヘンリ・ミラー

kumaneko1119.hatenablog.com

『北回帰線』ときたら『南回帰線』です。期待を裏切らないのがくまねこという男です。まあ、そんなことは置いといて、『北回帰線』を大好きといってしまったのでこれ以上の賛辞が見つかりませんが、『北回帰線』よりも大好きです。もう何もかもぶち壊して書きたいことだけを書いているような感じが大好き過ぎます。

 

 

5.『悲しみよ こんにちは』フランソワーズ・サガン

kumaneko1119.hatenablog.com

ミラーを読んだ後だったので、まあ読みやすいったらありゃしない。瑞々しくて爽やかな文体がよりいっそう際立つってものです。でも、けっこうテーマは重めなんだけど、そこを軽やかにこなすのがサガンです。洗練されている文章っていうのはきっとこういう作品のことを言うんだろうなぁ。

 

 

6.『ブラームスはお好き』フランソワーズ・サガン

kumaneko1119.hatenablog.com

同じ作家はあまり立て続けに読みなようにしているんですが、サガンがあまりにも素敵すぎるので読んじゃいました。これもテーマは重めだけれど、心情描写が丁寧でとても読みやすいです。わかるなぁなんて思いながら読み進めました。

 

 

まとめ

今月は海外文学が多い月でしたが、多分ミラーに当てられ感じだったのか、と。ひさしぶりにおもしれえおもしれえと夢中になって読んでいた気がします。『南回帰線』、とてもおすすめなので皆さんにも読んで欲しいのですが、絶版になってしまっているので買うとしたら中古しかないのが残念です。もし手に取る機会があったらぜひ読んでみてください。

素敵な読書ライフを!