BOOKWORM

本は鎖のようにつながっている。そんな”ぼく”の読書体験とちょっとした感想、とか。

作家名【か行】

015|『世界の中心で、愛をさけぶ』片山恭一|生の輝き

<内容>高校2年生の朔太郎と、恋人のアキ。アキの死から、物語は始まる。ふたりの出会い、無人島への旅、そしてアキの発病、入院……。最愛の人を失うとは、どういうことなのか。 高校生の時、作家になりたいと思った。 昔から読書が好きで作家になりたいと思…

013|『オーパ!』開高健|永遠の幸わせ

<内容>世界最大の流域面積を誇るアマゾン河に潜む巨大魚・怪魚を求め、作家・開高健が挑んだ60日間、16,000キロにもおよぶ遥かな旅路の記録。 釣りを覚えたのは小学生の頃だ。 当時は第三次バス釣りブームの真っ只中で、芸能人たちもバス釣りをしていたし…

002|懈怠と恍惚の中で/『花終る闇』開高健

一度、地元の町を離れたことがあった。今からもう10年ばかり前のことである。 男とは遠くに旅に出るものだという美学のもと、ぼくは手荷物ひとつで町を出ていった。まあ、実際は当時の奥さんの実家があった町に移住しただけのことで、お金がなかったからほと…